不動産というのは、株と似た側面があります。
「この価格はもう少し安くなるんじゃないか」
「今は時期ではないかもしれない」
「もう少し待ってみよう」
慎重と臆病の違いは
自分で決めた基準に従うことができるかどうかです。
これまで学習してきた積み重ねによって
より勝ちやすい・そしてリスクを許容できる基準を作り、
行動に移すことが大事に思えます。
不動産・株に限らずに、独立や店舗展開も
自分で決めた基準に従って行動すれば
例えば悪い結果になっても後悔が少ないはず。
過去に戸建て賃貸物件を購入したときに
売価700万円・家賃6万円・表面利回10.29%
実質利回り(税金・保険など含む)9.1%
こういう条件でした。
立地・築年数・建坪次第なので、なんとも言えないのですが
買ってもいいかなー、くらいのラインでした。
600万円だったら絶対に買いという感じ。
ではこの700万円の物件は買わないほうがいいのか、
600万円まで指値できる物件を気長に待たないといけないのか。
こういうときには数字で妥当性を検証したほうがいいです。
仮に上記と同じ物件を6棟購入したときと(①)、
上記より100万円安い600万円で2棟購入したとき(②)
のシミュレーションをします。
※良い条件の物件の指値はあまり通らないので購入機会を33%にした
①
実質利回り9.1%(表面利回り10.29%)
10年間の家賃総額・・ 4320万円(720万円×6棟)
10年間のCF・・・・・432万円(72万円×6棟)
借入総額・・・・・・3240万円(540万円×6棟)
手出し総額・・・・・1278万円(213万円×6棟)
②
実質利回り9.7%(表面利回り12.00%)
10年間の家賃総額・・1440万円(720万円×2棟)
10年間のCF・・・・・144万円(72万円×2棟)
借入総額・・・・・・1080万円(540万円×2棟)
手出し総額・・・・・218万円(109万円×2棟)
①は手元資金846万円(手出しーCF)を元手に10年後4200万円の不動産を持つ
②は手元資金74万円(手出しーCF)を元手に10年後1400万円の不動産を持つ
こう考えると、別に目先の条件が100万円前後したところで
スケールメリットには勝てないなぁと気づきます。
確かに手元資金からのレバレッジ効果は②のほうが
断然あるのですが、たいした資産にならない。
結局、ある程度決断できる条件の場合には
先に動いたほうが長期的に得が大きいと感じています。